実際の手術
○ 実際の手術はどのようなもの?
「レーシックの手術は短時間で終わる」などという宣伝で、いかにも簡単そうな印象を受けるレーシック手術ですが、実際の手術ではどのようなことが行われるのでしょうか?
手順としては、
- 1. 顔を固定し眼に麻酔をかける
- 2. フラップをつくる
- 3. 角膜をレーザーで加工する
- 4. フラップを戻して密着させ、感染症予防措置を行う
といった作業行程になっています。
○ 1 顔を固定し眼に麻酔をかける
施術中に顔を動かさないよう頭部をかなり強く固定具に固定します。次に、施術中にまばたきをしたり目を閉じたりしないよう瞼を固定します。しばらくまばたきを我慢するのはつらいですが、すぐに眼の洗浄や点眼による麻酔がなされます。呼吸を整え緊張をほぐし、体の力を抜きましょう。
○ 2 フラップをつくる
レーシックの術式によっても異なりますが、なんらかの方法でフラップをつくります。角膜の上皮をはがす作業ですが麻酔が効いているので痛みも感触もありません。フラップの作成に必要な時間はレーザーなら数十秒、その他の方式でも数分以内です。
○ 3 角膜をレーザーで加工する
いよいよ手術本番です。コンピューター制御のレーザーマシンがほんの数十秒で角膜の微妙でなめらかなカーブを再構成してくれます。痛みも熱も感じませんしまぶしくもありませんが、機器類が案外大きな音を出します。これは施術内容とはまったく関係ない機械の構造上の動作音ですから、あらかじめ「大きな音がするのだ」ということを覚えておき、驚いて反射的に眼を動かしたりしないようにしましょう。
○ 4 フラップを戻して密着させ、感染症予防措置を行う
角膜への施術が終わったらフラップを元の位置に戻し、角膜に密着させて乾燥、定着させます。感染症や合併症を予防するための抗生物質や抗炎剤などを点眼し、手術は終了です。このように、手術自体は確かに10~15分もあれば十分終わります。