知っておきたいレーシック基本情報

Zレーシック

○「Zレーシック」はレーシックのブランド名

 たとえば、スニーカーでも「ナイキ」といえば機能やデザイン面で一般的なスニーカーとは違った「ブランド性」を持っています。
 結論から言うと、Zレーシックも一般的なレーシック手術と行程は同じですが、用いられる機器の性能に違いがあるため、特に「Zレーシック」というブランド名をつけて差別化しています。
ちなみに「Zレーシック」という名称は品川近視クリニックだけが用いています。

○ 機器の違いが施術名に

 「Zレーシック」という名称の由来はレーシック手術の際に用いる機器の違いにあります。 レーシックでは、角膜表皮の一部をはがして「フラップ」と呼ばれる角膜のフタをつくる行程が非常に重要なのですが、従来のレーシックはこのフラップをつくる際に「マイクロケラトーム」という特殊な手術用刃を用いていました。マイクロケラトームでつくられるフラップの厚みは約160μm(ミクロン)つまり0.16mmですが、この作業は医師の手作業で行われるため、医師の技量にフラップの出来不出来が左右されます。そもそも0.16ミリなどという微細な世界を扱える医師の技量そのものがすごいのですが、人間の眼はその際に生じるわずかな誤差でも重大な影響を受けるのです。

○マイクロケラトームからフェムトセカンドレーザーへ

 そこで、フラップの作成をマイクロケラトームではなくフェムトセカンドレーザー(手術用の超高精細レーザー照射装置)で行う手術法が開発されました。そのような高精細レーザー装置を開発できるメーカーは世界でもごく限られていて、もっとも有名なのがアメリカのイントラレース社です。このため「イントラレース社製レーザー装置(いわゆるイントラレーザー)を用いて行う最新式(当時)のレーシック手術」を、従来のレーシックと呼び分けるために「イントラレーシック」という名称が誕生しました。
 しかしフェムトセカンドレーザーの開発を行っていたのはイントラレース社だけではなく、やがてスイスのZiemer社が「Femto-LDV」という装置を発表します。これは当時のイントラレーザーよりもレーザー照射のエネルギーを小さくした装置で、角膜の周辺組織に与えるダメージがより小さいという特長を持っていました。これによって患部の負担が軽く、炎症の発生などを抑え、術後の回復も早いというメリットが生まれたのです。
 そこで、Ziemer社のFemto-LDVを用いたレーシック手術のことをイントラレーシックと差別化するためにZiemer社の頭文字をとって「Zレーシック」という名称が誕生したのです。

○「Zレーシック」は品川近視クリニックのブランド

 もちろんイントラレース社もZiemer社も年々機器のバージョンアップや新型機器の発表など技術の向上を続け、現在ではさらに高度な機器が用いられるようになっています。しかしZiemer社のFemto-LDVをいち早く導入し施術法を確立した品川近視クリニックでは今も「Zレーシック」を術式ブランドとして残し、さらにグレードアップした「プレミアムZレーシック」「アマリスZレーシック」などの術式メニューを提供しています。
 ちなみにZiemer社の機器を導入しているクリニックは他にもあるのですが、「Zレーシック」という名称を用いているのは品川近視クリニックだけのようです。