レーシック難民ってどうゆう人たち?
レーシック手術を受けたことによって眼の見え具合に重大な不具合が生じたり、副作用が発生したりして、その後適切な治療が受けられずにいる人のことを「レーシック難民」と呼びます。
「レーシック難民」と呼ばれる人が実際に日本にどれくらいいるのかは把握できませんが、確かにレーシック手術を受けたことによって健康被害を被っている人がいることは事実です。
○ レーシック難民の問題点とは
実際にレーシック難民の人たちの訴えに耳を傾けてみると、およそ次のように分類できます。
1 手術上の問題
手術の失敗、あるいはレーシックが体質に合わなかったなどの原因で視力に問題が生じた人
2 患者の理解不足の問題
手術前に医師と十分な話し合いを行わなかったり、レーシック手術全般や自分が受ける施術コースについて正しく理解しないまま手術を受けてしまったために問題が生じた人。
たとえば再手術が必要になった時、「医師やクリニックが信用できない」と再手術を拒みそのままになっている人や、十分なアフターケアサービスがついていない施術コースを選択し、アフターケアが有料であることに後から気づいてクリニックとトラブルになり、十分なアフターケアを受けなかったために問題が生じた人
3 クリニックの対応不足の問題
人間の眼は脳や神経と密接な関係があり、レーシック手術そのものは成功したけれど脳や神経に思わぬ影響が生じて体の別の部分に副作用が生じた時、「レーシックそのものは成功しているのだから」とクリニックにアフターケアを拒絶された人
○ 意志の疎通がなにより大切
難民にならないためのクリニックの見極めと、コミュニケーションのポイント
レーシックも外科手術のひとつですから、他の手術と同様、施術後に何らかの問題が生じる可能性はゼロではありません。良心的なクリニックではそれらの可能性に対してカウンセリングやインフォームドコンセントの段階できちんと患者さんに説明し、もし問題が生じた場合はどのように対処するのかといったことも説明してくれるはずです。
そうしたコミュニケーションを十分に行ってくれない医師やクリニックは「そもそも信用できない」ということですし、医師から十分な説明があったにも関わらずそれを聞いていなかったり、あるいは理解できないままレーシックを受けてしまった場合には患者さんにも責任があります。
「自分で信頼できるクリニックや医師を選び、施術内容に納得した上で自己責任でレーシックに望みましょう。レーシックに関する知識や、自分の眼の状態などの情報はしっかり把握しておきましょう」というのは、レーシック難民のような深刻な状態に陥らないための自分を守る安全策なのです。
具体的には次の記事も参考になります。
クリニックの方針や、自分が受ける施術コースにはどれぐらいの期間、どのようなアフターケアサービスが用意されているのかをしっかり調べておくべきでしょう。また、術後の定期検診は必ず受け、その時の自分の体の状態についてできるだけ詳しく医師に伝えておきましょう。
眼は私たちの大切な財産です。レーシック難民になってから「誰の責任か」などと争っても何にもなりません。 正しい知識と、医師・クリニックとの綿密なコミュニケーションによってレーシック難民になることは避けられるのです。しっかり準備してからレーシックに臨みましょう。