知っておきたいレーシック基本情報

後遺症への対策・解消について

○ 後遺症への対策・解消について

 可能性は少ないとはいえ、レーシックも外科手術である以上術後に何らかのトラブルが発生する危険性はあります。そのような際はどうしたらよいのでしょうか。

○ 「これって後遺症?」と思ったら……

 手術前のインフォームドコンセントの段階で、レーシック直後に発生しやすい一般的な現象については医師やクリニックから説明があると思います。
しかし、それ以外の予期しない症状や違和感があった場合は、すぐにクリニックに連絡をとりましょう。

 術後しばらくは「ハロ」や「グレア」に代表される一時的な視覚上の問題が発生することはよく知られています。また白目に赤い斑点が残ることもあります。通常は1日から数日の間で消える術後の痛みも、人によっては痛みが長引く場合もあります。しかしこれらは個人差による程度こそあれ、術後に自然に治癒してゆくもので、いわゆる「後遺症」とは違います。

 ただし、術後に黒目の周囲が充血する「毛様充血」などの症状が出たような場合には消炎鎮痛剤を点眼する必要があり、この疑いがある際は早めに医師の診断を受けたほうが良いでしょう。また角膜上皮のフラップを作成する際、細胞がすこしはがれて角膜とフラップの間に入り込んでしまうことがまれに発生します。これは「上皮迷入」という症状で、フラップをはがして洗浄するなどの作業が必要です。

○ 眼への刺激は厳禁!

 また、人によっては違和感やかゆみを強く感じる人もいます。レーシックは手術後すぐはフラップが非常に不安定な状態ですので、絶対に眼をこすったり、眼に点眼薬以外の水は入れないようにしましょう。フラップがズレたり、感染症を引き起こす原因になったりします。
 クリニックによっては、就寝時に無意識に眼をこすったりしないよう、保護用の眼鏡を貸してくれるところもあります。もちろん自分でダテメガネなどを用意してもかまいません。