知っておきたいレーシック基本情報

レーシックのトラブルの原因を知る

○トラブルの原因を分類する

レーシックに対する不満は、およそ次の4つに分類することができます。

  • 1. 思うような矯正結果が得られなかった
  • 2. 最初は結果に満足していたが、時間が経つとともに不満や不自由を感じるようになった
  • 3. 矯正結果には満足だが、思わぬ副作用が出た
  • 4. 良い矯正結果は得られず、副作用に苦しんでいる

このうちの「1. 思うような矯正結果が得られなかった」「2. 最初は結果に満足していたが、時間が経つとともに不満や不自由を感じるようになった」に関しては、たいていの場合再手術で対応することができます。レーシックは非常に繊細な手術ですから、一度の矯正で適正な矯正が行えるとは限らず時に再手術も必要となるのですが、そういったインフォームドコンセントが術前に十分紹介されていなかったり、その際の費用についてクリニックと患者がどう負担するのかといった確認が不十分だった場合にトラブルに発展することがあります。

「3. 矯正結果には満足だが、思わぬ副作用が出た」に関しては、矯正が適正に行われていなかった場合や左右の視力のバランスを崩してしまった場合、自律神経などに影響があり、眼とは直接関係がなさそうな内臓系や神経系に思わぬ副作用が生じる場合があります。また、レーシック手術が成功した場合も、「眼の見え方が大きく変わる」ことにより一時的に内臓や神経に何らかの影響が生じる場合もまれにあります。たいていの場合は「慣れ」によって副作用は解消してゆきますが、なかなか解消しない人もいます。

「4. 良い矯正結果は得られず、副作用に苦しんでいる」に関しては多くの場合「手術失敗」と考えられますが、患者さんがレーシックに対して過度な期待を持ち過ぎていたり、「レーシックは屈折異常を矯正するものであって、眼を良くする施術ではない」という基本的なことを理解していなかった場合には手術が成功しても患者さんに不満が残る場合があります。

以上のように、レーシックによるトラブルは直接的な手術の失敗、あるいは矯正の過不足という施術上の問題で発生するものと、患者さんの体質によるものの二種類に大別できます。 いずれにせよこうしたトラブルを避けるためには、患者さんがあらかじめレーシックに関する知識を十分に学び、また医師によるカウンセリングやインフォームドコンセントに十分時間をかけ、お互いに十分知り、納得した上でレーシックに臨むことが不可欠でしょう。