アイデザインレーシック
○ アイデザインレーシックとは
アイデザインレーシックとは、「iDesign® アドバンスト ウェイブスキャン」(眼の計測データ解析システム)、「イントラレースFSレーザー」(フラップをつくる際に使用されるレーザー)、そして「VISX STAR S4 IR® エキシマレーザーシステム」(角膜を再形成するためのレーザー)という3種類の機器の組み合わせによるレーシック手術の名称です。
○ アイデザインレーシックの原型・アイレーシック
アイデザインレーシックとは、エイエムオー・ジャパン株式会社の「ウェイブスキャン ウェイブフロント®システム」と「STAR S4 IR®エキシマレーザーシステム」と「イントラレースFSレーザー」というシステムの組み合わせによるレーシック手術法の名称です。
眼の情報を計測・データ解析するシステムと二種類のレーザー機器を組み合わせてレーシックを行うという点では共通しており、アイデザインレーシックはアイレーシックの機器類の進歩によりさらに精度が向上したレーシック手術といえるでしょう。
○ 角膜計測精度が従来の5倍に
アイデザインレーシックでは、「iDesign® アドバンスト ウェイブスキャン」の進歩により前機種の5倍にもあたる計測精度を持っています。
瞳孔内のわずか直径7ミリの範囲内に最大1,257ヵ所の測定ポイントを設け、角膜の収差(近視、乱視、遠視など)を低次~高次まで精密に解析できるようになりました。角膜の異常検出機能や、適応検査時と手術時の眼のわずかな違いも見逃さず補正するシステムなど多くの改良が加えられています。
○ レーザーの進化
レーザー光線によるフラップの作成方法は、角膜に極小サイズに絞り込んだレーザーを当てて切断面を形成するため、レーザーパルスが小さければ小さいほど切開面が鋭利でなめらかになるという性質を持っています。もちろんこうした微細なレーザーのコントロールはすべてコンピューター制御で、最新の機種になればなるほどより精度の高い、理想的な形状のフラップが形成できるということです。
これは角膜に照射されるレーザーについても同様で、精度の高い検査、検査で得られた眼の情報の解析技術、そして解析されたデータに基づき精密なレーザー照射による手術を行う、という3つのシステムの組み合わせが、患者ひとりひとりの微妙に違う眼の状態にあわせデリケートにカスタマイズされたレーシックが可能になるというわけです。
ただし、眼の検査システムや検査データに基づく手術プログラム設計システム、そしてレーザー機器などに関してはは他のメーカーでも開発が続けられており、必ずしもアイデザインレーシックだけがもっとも優れた最新のレーシック手術だと断定することはできません。