レーシック手術中の痛み
○ レーシックの手術中の痛みについて
レーシックは、原則的に手術中に痛みを感じることはありません。手術前に麻酔薬を点眼するからです。
術式によって多少手順は違いますが、レーシック手術にはレーザー照射装置を使用します。この装置は機種によっては作動するとき案外大きな音が出るので知らないと驚きますが、心配はありません。
レーシック手術はまず事前に点眼剤(目薬)によって眼に局部麻酔をかけます。そして眼球が手術中に動かないように固定装置を使いますが、この器具の一部が白目に触れる際にはすでに麻酔が効いていますから痛みはありません。
次に角膜や眼球に関するスキャニングを行いますが、これは光学装置によるものですから当然痛みはありません。
そしてフラップづくりの作業が始まります。フラップは角膜上皮層をめくってつくりますが、マイクロケラトーム(エピレーシックの場合はエピケラトーム)という特殊な刃物を使うか、フェムトセカンドレーザーというレーザー照射装置を用いるかという違いはあっても、角膜上皮層全体に麻酔が効いているのでこれも痛みはありません。
ただ、レーザーをつかう際はどうしてもわずかに熱が生じますので、ややコゲ臭さを感じることがあるかもしれません。これはあらかじめ知っておいた方が安心でしょう。
そしてレーシック手術の中核である、角膜実質層のレーザーによる加工が始まります。角膜実質層にはもともと神経がありませんから、この際にも痛みを感じることはありません。(もちろん麻酔も効いているわけですが)
それから、「レーザー光線を眼にあてて、誤って角膜以外の場所にレーザー光線が当たってヤケドをすることはないのですか」などという心配をなさる方がいらっしゃいますが、レーシックに使用されるレーザーは角膜以外の場所に集中して照射されることはありません。ですからレーザーによるヤケドや怪我の心配はありません。
手術中は「中央の光の点を見つめるように」という指示があると思いますが、仮に視線がブレてしまったとしても、レーザー照射装置は素早く眼の動きを検知して自動追尾しますからあまり神経質になる必要はありません。手術中に痛みを感じることもありませんから、リラックスして手術に臨みましょう。