レーシック手術の麻酔について
○ レーシックに関する麻酔について
レーシック手術の際には麻酔を行います。クリニックや術式によって違いはあるかも知れませんが、一般的には「キシロカイン」が使われることが多いでしょう。
キシロカインはもっとも一般的な局所麻酔薬で、世界中で広く使用されています。
なお、キシロカインは軟膏状の皮膚に塗るタイプがよく知られていますが、レーシックの場合は点眼剤(目薬)として用いられます。「注射は嫌い」という人でも大丈夫です。
○ 手術中にもし麻酔が切れたら……?
麻酔の有効時間は個人差が大きく、麻酔の効きやすい体質の人となかなか効きにくい体質の人がいますが、レーシック手術の際は最低でも1時間は効果が続くよう麻酔が処方されます。そして麻酔が十分効いていることを確認してから手術が始まります。
レーシックの手術は10~15分で終了しますので、途中で麻酔が切れる心配はありません。
○ 他の薬を服用している場合は事前申請しましょう
レーシックに使用される麻酔は広く一般に使用されているものですからほとんど危険性はありませんが、それでもごくまれに拒絶反応を起こす体質の人や、服用している薬との相性によって副作用が発生する場合があります。今までの薬の服用歴や、何かの薬に対してアレルギーが発生した経歴のある方は事前に医師に伝えておいたほうがよいでしょう。
また授乳期のお母さんは麻酔の成分が母乳に影響を及ぼす場合があります。事前に医師と相談しておきましょう。
○ 全身麻酔を希望したら?
「痛みが嫌というより、手術が怖いので全身麻酔で眠ったまま手術を受けたい」という要望がたまにありますが、レーシックというより外科医学全般の常識として、「必要でない限り全身麻酔は行わない」という原則があります。全身麻酔は体にかかる負担が大きいからです。確かに手術には恐怖心が伴いますが、「想像していたよりはるかにあっけなくあっという間に手術が終わってしまって拍子抜けした」という人が圧倒的に多いですから、あまり怖がらない方がよいのではないでしょうか。