手術の失敗率ってどのぐらい？

○ レーシックの「失敗率」とは？

　「レーシックの失敗率は何％くらいですか？」という質問をよく受けますが、「失明や深刻な視力障害が発生する確率」という意味でならほぼ0％です。レーシックに対する信頼できる統計はありませんが、少なくともそういった重篤な手術ミスや事故は報告された例がありません。

　一方、「レーシックに満足できない確率」は？という質問にお答えするのは非常に難しいのです。手術自体は完璧に成功していても「もっとよく見えるものと思っていた」という患者さんもいらっしゃいますし「視力は良くなったが自分が期待していた『見え方』とはちょっと違うものだった」という方も不満を抱えていることには違いありません。 また、眼の見え方が変わることが神経に影響を与えるケースもありますし、レーシックそのものの問題ではなく医師やクリニックのミスで感染症などを発生させてしまうこともあります。

　ただし、事前に自分がレーシックに対してどのような期待や要望を持っているかを医師にハッキリ伝え（カウンセリング）、医師から十分にレーシックに対する説明や自分の眼の状態についての説明を聞く（インフォームドコンセント）という手順をちゃんと踏んでからレーシックを受けた患者さんの満足度は全般的に極めて高くなっています。

　このようなカウンセリングやインフォームドコンセントを正しく受けるためにはレーシックに対する正しい知識も必要ですし、営利目的でレーシックを勧めたがるクリニックは避けて信頼できる医師と相談するということも重要です。