知っておきたいレーシック基本情報

数十年後に後遺症が出ることはある?

○ レーシックで数十年後に後遺症が出る可能性は……?

 角膜に外科手術を施して眼の屈折率を変えるという医療技術の歴史は19世紀にまで遡りますが、現在のようにレーザー光線を用いて角膜のカーブを加工するというようなレーシックの基本スタイルが出来上がったのは1980年代のことです。  レーシックの歴史はせいぜい30年しかないため、「レーシック手術を受けた患者がこれから数十年後に現代の医療技術では予測できない後遺症を発症する可能性はゼロではない」という意見もあります。
確かに実例がないのですから「可能性はゼロ」とはいえませんが、レーシック以前からレーザーを用いた外科手術や治療は医療現場に導入されており、その安全性は確認されています。また、レーシックに対して「長期間経過後に何らかの後遺症が発生する危険性」について具体的な指摘がなされたことはありません。

 レーシックは年々技術が進歩し続けている新しい医療分野です。将来、現在のレーシックよりもはるかに高精度で効果的な術式が開発される可能性や、レーシックよりももっと優れた視力矯正法が開発される可能性もあるでしょう。しかしそれがいつかはわかりません。
 「未来のことは誰にもわからない」と突き放してしまうのは無責任に過ぎるかもしれませんが、レーシックの長期的後遺症については「断定はできないが、そういう後遺症が発生するだろうと予測する根拠はなにもないので、たぶん、大丈夫だろう」という他ないのです。