アフターケアの重要性
○ アフターケアの重要性
レーシックに際して、インフォームドコンセントの段階でどんな病院でもクリニックでも必ずアフターケアの重要性について厳重な注意があるはずです。レーシックは眼の角膜の屈折率を変える施術ですから、患者の眼の形状の個人差などちょっとした要因によって満足な結果が得られない場合がよくあります。そのために術後数カ月の経過を見て再調整(再手術)することも珍しくありません。レーシックにおける再手術とは他の外科手術とは異なり、「想定内の微調整」なのです。
○ 患者の自覚や知識も重要
アフターケアの期間がまだ残っているにも関わらず、「もう十分に視力が回復したから」などの理由で患者が勝手に術後健診などを怠ると、思わぬ後遺症に苦しめられることがあります。
人間の眼は、視力があがればよいというわけではありません。たとえば生まれつき左右の眼の見え方にわずかに違いがある人では、「利き目」とそうでない方の眼の視力を無意識に調整している場合があります。こういう人では、左右の視力が同じになることで脳が混乱してしまい、頭痛やめまい、肩こりなど眼とは直接関係ない部分に影響が出る場合もあるのです。クリニックではレーシックによる視力矯正だけでなく、こうした人間の眼の特性や、レーシックが眼以外の部分にもたらす影響などの可能性も考えてアフターケア期間を設け、定期検診でさまざまな検査を行っているのです。アフターケア期間の患者側の自覚、クリニックとのコミュニケーションなどが重要だという理由がこれです。
ただしすべてのクリニックでそのような手厚いアフターケア体制をとっているとは限りません。そこで、事前にクリニック側に対してアフターケアの体制や定期検査の内容、不具合があった場合どこまで対応してくれるのか、などを患者側からも積極的に尋ねておく必要があります。