クリニックの経営状態に注意
○ レーシックとクリニックの経営方針
レーシックは健康保険の効かない「自由診療」で、クリニックは自院のメニューに対して自由な価格を設定することができます。
あるクリニックでは低価格のレーシック施術メニューで多くの患者を集客し、実際には高額な施術メニューを勧めていましたが、実はこのふたつのメニューの間には実質的にほとんど何の違いもなかった……というような事例も報告されています。
このようなクリニックでは、自分たちの利益のために患者さんにレーシックを勧めるといったことも行われている可能性があります。患者さんの体質や症状から考えれば別の視力矯正方法を勧めるべきなのに、儲けの大きいレーシック、しかも高価なメニューを勧められる危険性もあるのです。
○レーシックは屈折矯正のためのひとつの選択肢
レーシックは万能の屈折矯正法ではありません。眼鏡やコンタクトレンズ、あるいはオルソケラトジーといった多くの屈折矯正法の中のひとつの選択肢なのです。にもかかわらず、患者さんの体質や生活習慣、眼の見え方などを詳しく調べようとせず、むやみにレーシックを勧めてくるようなクリニックは疑ってかかったほうがよいかもしれません。
少なくとも別のクリニックでセカンドオピニオンを受けてからレーシックを検討したほうがよいでしょう。