信頼できる医師はどうやって見つければいいの?
○ 「信頼できる」とはどういうことか
まず、「信頼できる医師」とはどういう医師なのかについて考えてみましょう。
絶対に失敗をしない医師? 100%トラブルを起こさないという保証のある医師?
残念ながらそういう人はいません。ただし、「安全性の高い、優れた技術と人間性を持ち、経験豊かな医師」ならいます。そういう医師はゼロとは言いませんが失敗や過失はおかしにくいでしょう。
けれど、どんなに優れた医師でも日々仕事に追われ、疲れ切っていたとしたらどうでしょうか? 毎日「もっと手術数を増やして利益を上げろ」と責めたてられていたら、質の高い施術は続けられるでしょうか?
そして、いくら技術の高い医師でも、上から目線で患者に接したり、ろくにあなたの話もきかず「こっちは専門家なんだから、黙って任せろ」というような態度だったら信頼する気持ちになれるでしょうか。
○ 会って、話をしてみること。
要するに、その医師が信頼できるかどうかは総合的な条件で決まるのです。そしてそれを判断するのはあなた自身で、いくら「この医師は信頼できる」という客観的な情報があっても、あなたが直感的に「なんだかこの先生は嫌だな…」と感じたとしたらそれまでです。
では、どうやって判断したらよいのでしょうか。それには「直接会ってみる」しかありません。そして納得のいくまでとことん話をしてみましょう。
その際に、「ひとりの患者にそんなに時間をかけられるほどヒマではない」「その質問は今までに何千回もされて、ウンザリしている」というような態度を少しでも見せたら、その医師は失格です。なぜなら医師にとってあなたは「何千人何万人の患者の中のひとり」かもしれませんが、あなたは世界でたったひとり、そしてあなたの眼は世界にただひとつしかないからです。その大切な眼を託す相手を探すのですから、おざなりに対応するような医師はこちらから願い下げにしましょう。
○ ブログを読んでみましょう
しかし、星の数ほどあるクリニックのすべての医師に会いにゆけるほどあなたも暇ではないでしょう。そこで、ある程度候補を絞るためのコツをお教えします。
多くのクリニックでは、医師の名前を公表しています。そして個人ブログ、あるいはクリニックのオフィシャルブログの中で文章を公開している人も大勢います。まずはそういうブログを読んでみましょう。あるいはネットでその医師の名前を検索してみましょう。何らかの文章が見つかると思います。
「文は人なり」。ある程度その医師が日頃感じていることや考えている事柄に接することで、およその人となりは知ることができます。その中から、「この人には共感できる」と感じられる医師がいたら、少々遠くても足を運んで会いにいく価値は十分あります。