知っておきたいレーシック基本情報

日帰り手術

適応検査日と手術日を1日に圧縮

 一般的なレーシック手術の場合、事前に適応検査を行ってその検査データに問題がなければ手術日を設定、という流れになっていました。しかし適応検査を受ける前と手術前にはそれぞれ数日間コンタクトレンズの使用を中止しなくてはならないなどの制約もあり、また「忙しくて何度も仕事や学校を休めない」という人も多いため、「適応検査と手術を1日で済ませてしまおう」というのが日帰り手術です。

日帰り手術の流れ

 日帰り手術では、手術日をあらかじめ設定し、午前中に適応検査を受けて検査結果に問題がなければただちに午後から手術を受けるという流れになっています。術後の検査で特に問題がなければそのまま帰ることができます。翌日、翌日検診のため改めて来院し、検診で問題がなければそのまま仕事に向かうことも可能です。

1日ですべてが終わるわけではありません。

 日帰り手術で誤解を受けやすいのが、「手術を受けてその日のうちに帰宅して、翌朝からはもう普通に仕事や学校に行けるのだろう」という点です。特に遠方のクリニックで施術を受ける方は、「週末を利用して手術を受け、術後すぐに飛行機や新幹線で帰宅、翌日からは仕事や学校に行く」というような強行スケジュールを希望されることもあるでしょう。
 しかし残念ながらレーシック手術は、術後一晩時間を開けてから翌日手術が成功しているかどうか、何か問題点はないかなどの検査を行う必要があるため、最低でも手術日とその翌日、2回はクリニックに足を運ぶ必要があります。どのような手術であれ、すべてを1日で完結させることはできません。

日帰り手術の注意点

○日帰り手術では、適応検査と手術を立て続けに行うため検査後ただちに検査データを抽出する必要があります。短時間に精度と信頼性の高いデータを抽出できるようにするため、一般の適応検査よりも検査時間が長くかかる傾向があります。

○レーシックの場合、手術時間はごく短時間ですから午後あるいは夕方から手術を始めても深夜に及ぶということはありませんが、術後しばらくは点眼剤の影響のため眼が見えづらい状態になります。また術後しばらくは目を安静にさせておく必要もあり、遠方から来院する方は無理をして一旦帰宅、翌日また来院するよりも、クリニックの近くに宿泊するなど無理のないスケジュールを立てたほうがよいでしょう。

○手術後しばらくは眼の見えづらい状況が続くため、手術日に自分で車を運転しての来院はやめましょう。

○コンタクトレンズを使用している方は、適応検査の前に各クリニックごとに指定される期間コンタクトレンズの使用を中止しておく必要があります。

○適応検査の検査データが不安定な場合は午後からの手術を中止し、後日再検査してからあらためて手術日を決定する場合もあります。必ずその日のうちに手術が受けられるとは限りませんので、手術予定日直後のスケジュールはあまり確定的にしておかないほうがよいでしょう。