知っておきたいレーシック基本情報

コンタクトとレーシックを比較する

○ コンタクトレンズの副作用

 レーシックを受けるかどうか迷っている人が気にするのは「レーシックを受けるとドライアイなどの後遺症や副作用が心配」という事柄です。しかし、それらについて考えるのなら、コンタクトレンズの副作用にも注意を払って比較すべきではないでしょうか。

○ コンタクトレンズがドライアイの原因に…

 ドライアイの原因はさまざまで、複合的な原因によっても発生すると考えられていますが、コンタクトレンズの長期間の使用はドライアイの原因になりやすいことがわかっています。
 ドライアイとは涙の分泌量が少なくなる現象で、角膜が傷つきやすくなったり、涙不足で眼の表面の清潔が保てなくなり感染症の原因となったり、充血や疲れ目の原因となったりします。
 目の角膜の表面にある「角膜上皮層」には血管がなく、血液から酸素を供給することができません。そこで空気中から直接呼吸によって酸素を得ています。しかしコンタクトレンズで角膜全体を覆ってしまうと(酸素を通すタイプのコンタクトレンズもありますが)、角膜が酸素不足に陥る危険性があるのです。そのため角膜が弱り、視力低下やいろいろな眼のトラブルを誘発しやすくなります。
コンタクトレンズを使用している方は、一日の装着時間の上限を守り、しっかりと眼を休める時間を設けなくてはなりません。

○ コンタクトを清潔に保たなくてはならない理由

 眼の表面は常に一定の涙で保護され、眼に付着したばい菌などは涙で洗い流されます。しかしコンタクトレンズを装着していると、もしレンズと角膜の間にばい菌が侵入した場合、洗い流すことが出来ず増殖を許してしまうのです。また眼の表面からはタンパク質の汚れが微量に排出されています。ばい菌はこのタンパク質を養分に増殖します。
 コンタクトレンズは常に清潔を保ち、タンパク除去もこまめに行わなくてはいけないという理由がそれなのです。

○ ズレやこすれで角膜を傷つけることも

 コンタクトレンズは角膜の上に「乗せた」状態で使用します。固定されていないため、わずかな衝撃でズレてしまうこともあります。また、しっかり角膜とフィットしていないとまばたきによってこすれが生じ、角膜の表面に細かい傷をつけて眼を弱らせてしまう危険性があるのです。