レーシックって失敗しないの?
○ レーシックって失敗しないの?
レーシックは原則として角膜の上皮をめくり、角膜の実質層(光を屈折させる層)をレーザーで削る手術です。角膜上皮は再生力がありますから、もし何らかのトラブルでうまく元に戻せなくても再手術や自然治癒で元に戻ります。大切なのは実質層を削る作業ですが、コンピューターによってコントロールされるレーザー光線(エキシマレーザー)による、1万分の1ミリ単位で制御される精密な施術ですから、目が見えなくなってしまうような重度な失敗はいまだに報告されたことがありません。なお(レーザー光線なんて使って、もし光線が眼の中に入ったら失明してしまうのでは…?)などと不安がる人もいますが、もともとエキシマレーザーというのは熱も衝撃もほとんど発生しないレーザーで、網膜が焼けてしまうなどということはありません。
○ 「思い通りに見えるようにならない」という失敗はあります
レーシックで起きうる大きな失敗とは、一般的な外科手術すべてに共通する感染症ぐらいです。ただ、視力矯正の調整がうまくいってないと、頭痛がする・目が疲れやすい/乾きやすい・思ったようにものが見えない(期待していた焦点距離に眼のピントが合いにくい)…などといった不満が残ることはあります。また、左右の眼の見え方に違いがあると脳がそれを補正しようとして神経が疲れ、抑うつ症状などを訴える人もいます。しかし、大多数の患者さんはこれらの症状が発生したとしても再手術による微調整で補正できます。
○ アフターフォローのしっかりしたクリニックを選びましょう
眼は非常にデリケートな器官ですから、一度の手術で完全に角膜の調節が完了するとは限りません。それを前提に、多くのクリニックでは再手術費用も最初から手術予算に含ませていますし、術後1~3ヶ月程度の術後定期検診を行います。手術がうまくいくと術後の定期検診が面倒になってクリニックに行かなくなる患者さんもいますが、後々のトラブルを避けるためにも必ず検診は受けましょう。アフターフォローのしっかりしたクリニックであれば、後から重大なトラブルが発生することはまずありません。