優位眼/非優位眼

　人間は、常に左右両方の眼で等しくものを見ているとは限りません。手に利き手があるように、右か左どちらかの目を中心にものを見て、反対側の眼を補助的に使っている人も少なくありません。このような眼の左右のアンバランスな使用について、優位な方の眼を優位眼（あるいは利き目）、そうでない方の眼を非優位眼といいます。
　腕を伸ばし、自分の顔の真正面に指を1本立ててみましょう。交互に右目と左目を閉じてみると、指の見え方が変わるはずです。しかし極端に優位眼の強い人の場合、非優位眼をあけても閉じても見え方にほとん変化がないということもあり得ます。
　このように優位眼と非優位眼の見え方の違いが大きい人の場合、レーシックによって左右の視力を均等に矯正してしまうと、脳が眼の使い方に戸惑いを覚え、違和感を感じることがあります。そこで非優位眼の視力矯正をわざと手控えて左右の眼のバランスをとることが必要な場合があるのです。